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保険と資産について家族で話し合う
家族と保険や資産について話をしたことはありますか?
旦那さんや奥さん任せ、親任せにしていませんか?
自分の家については知っていても、親の入っている保険は知らないという人も多いと思います。
遠くで暮らす両親や、子どもがいるご家庭では話す機会も少ないですよね。しかし、資産や保険に関する情報は家族で共有しておくことが大切です。
なぜ共有が必要なのか?
東日本大震災のとき、被災して亡くなられた両親の家族が、保険や資産の情報を知らず、保険金などの申請で困ったというケースもありました。
親の加入している保険を知らず、災害が起き、親がなくなり、保険金を請求しそこなってしまうケースもありますし、情報を共有していないまま両親がなくなった後で保険や資産についての話し合いをすることになり、兄弟親族で揉めるケースもあります。
災害時だけでなく、いざというときスムーズに対処したいですよね。
自分たちのためにも、親や兄弟家族のためにも情報を共有しておきましょう。また、これを機に自分の家だけでなく親の保険の見直しも行えるといいですね。
災害保険加入率の現状
内閣府によれば、持ち家世帯における保険加入状況は、火災補償が82%、水災保償は66%、地震補償は49%となっています。
今でこそ地震保険の重要性が訴えられていますが、親が保険に加入した時期にはそれほど重要視されておらず、水災補償や地震補償を外して火災保険に加入しているケースもあります。
親や戸建てで暮らす高齢者の場合、地震や水害で住宅を修繕するための資金を調達するのは難しい場合もあります。
火災保険・地震保険は必ず加入するように勧めましょう。
家族で共有をするポイント
共有するポイントを簡単にまとめました。
- 加入している保険会社はどこか(連絡先の電話番号)
- 預貯金や証券はあるか
- ある場合はその銀行口座の番号、貸金庫の番号などを共有する
- 家具や家電、宝飾品などの高価な生活関連資産の内容
- その評価格の記載された書類(これらは家財保険の請求時にも役に立ちます。)
これらを共有したら、メモを作成することが大切です。
※大切な情報ですので口座番号のメモは最小限にするなどセキュリティには注意が必要です。
今の家の写真を撮っておく
災害時、被害状況を写真で撮り、被災証明書を発行してもらうという話はよくニュースで耳にします。
被災後に支援を受けたり、保険金を申請する際、どのような被害にあったかの被害状況を写真でとっておくことはとても重要です。
それだけでなく、被災する前の状態も写真で記録しておくことが大切です。
家の外観がわかる写真を撮っておくことはもちろんですが、家の中の状況も撮っておきましょう。印刷するのではなく、できればクラウド上にデータとして保存しておくことをおすすめします。データは家族で共有し、すぐに情報を取り出せるように、フォルダにきちんと保存しておきます。
家財保険に入っておく
家財保険に入っていれば、家財の損壊についても保険がおります。
家財は、家屋に比べ被害内容を保険会社に伝えやすく、保険金が支払われやすい傾向にあるので、家の中の状態も写真におさめておき、変化が分かりやすいようにします。
災害によって被害を受けたことが明らかなものかどうか判断する貴重な証拠となりますし、
これにより保険の申請における審査が早まることもあります。
保険金は家の修繕費としてだけでなく、その後の生活費に充てて生きていくための重要な資金と考えましょう。
保険に新たに入ったり、見直したりしたときも、家族でその情報を共有し、必要な情報をメモしておくことが大切です。
まとめ
我が家では保険の共有をしていましたが、実家の保険までは把握していませんでした。
どんな保険に入っているのか、資産はあるのかという話は、なかなかきっかけがないとしないですよね。でも、把握しているとしていないとでは大違いです。
災害だけでなく、不慮の事故や病気など実家の家族にも何が起こるかわかりません。そのときになるべく慌てずに手続きができるようにするためにも、一度話し合ってみてはいかがでしょうか?
一度も家族で保険や資産について話合ったことがないという方は、ぜひ年末ご家族で集まったときにでも話をしてみてください。