8年前の今日3月11日は、「東日本大震災」が発生した日です。
8年という月日が経っても、東北では立ち入れない区域があります。
それくらい大きな災害が起きたという事実を私たちは自覚し、これからを生きていくためにできることを考えなければなりません。
Contents
防災の常識はどんどん変わっていく
阪神淡路大震災・東日本大震災・熊本地震以降、「災害・防災の常識」は変わりつつあります。以前は常識だったことでも、今では真逆のことを言われていたりします。
溜めた水を自宅のトイレに流すのはNGかも?
断水が起きたら、すぐに水をためて、「トイレを流すのに使う」というのはよく聞くと思います。
しかし、一軒家ではなくアパートやマンションなど集合住宅の場合、その行動はNGかもしれません。
なぜなら、下水管が破損し、汚水が外に流れてしまう恐れがあるからです。
管理会社からトイレの使用許可が出るまでは、トイレに水を流さず、簡易トイレや避難所のトイレを使う必要があります。
正直、水と簡易トイレは防災用品として必須アイテムです。これは惜しまずに備えておいて損はないと思います。
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「避難所は安心」は間違い
避難所に避難したら安全!と思っていませんか?
それは間違いです。避難所に指定されている施設が古い場合、倒壊の恐れもあります。
倒壊の恐れのある施設を避難所に指定するなんてありえない!と思っていたのですが、
実際に熊本地震では多くの避難所が使用前に崩れてしまい、約2000人分の避難場所や備蓄がなくなってしまったそうです。
倒壊したのが避難した後じゃなくて本当に良かったと思います。
避難所に指定される場所の耐震対策は見直されつつありますが、完璧ではないということを頭に入れておく必要があります。
余震が本震より揺れることがある
今までの常識は「大きな地震が起こると、その後の余震は少しずつ小さくなっていく」というものでした。
しかし、その常識は今では変わってしまい、本震と同じかそれ以上の揺れがくることがあります。
一度目の大きな揺れで倒壊を防げた建物も、二度目の同じ揺れがきたら、崩れてしまう可能性が高くなります。
玄関に居場所を書いた紙を貼ってはダメ
以前、自分の安否や、居場所を記したものを玄関先に貼っておこうと言われた時期もありました。
しかし、それで発生したのが「盗難」です。ただ金やモノを盗まれるだけで済むとは限りません。
もし自宅に荷物を取りに行ったときに泥棒と鉢合わせになったらと思うと、恐ろしいです。
今では、家の中に誰もいないということが分からないよう、書き置きするなら目立たない場所に記すように、家族で場所を決めておくなどの対策が必要と言われています。
最新の情報を自分で調べる
このように最新の情報はどんどん変わっていきます。先程挙げた防災の新常識も、ほんの一部です。
一方その新常識は、メディアを通して伝えられているもののまだまだ認知度が低く、知らない人が多いのも事実です。
いかに自分が「アンテナを張って、防災について知ろうとするか」ということが防災の最新情報を得るには必要です。
私もこのブログを通して、なるべく多くの人に防災のこと、災害のことを伝えていけたらなと考えています。
東日本大震災から8年経って思うこと
8年前の今日、私は高校生でした。
東北の津波の様子をニュースで見て、とんでもないことが起きたと知りました。
輸送関係の仕事をしていた私の父は震災後すぐに東北へ物資を届けに行きました。
私は過去に阪神淡路大震災を経験しているとはいえ、当時の物資の少なさや大変さは知りません。
正直、また大きな地震がくるかもしれないから父には行かないでほしいという気持ちもありましたが、家族に相談することもなく父は駆けつけていきました。
その行動が正解とか不正解とかではなく、自分だったら、そんなとっさの判断ができるかな?と今でも思います。
父のそのような行動からも影響され、その後は福島や宮城から来た高校生と一緒に東北の名産品を売るボランティアに参加したり、復興のお手伝いをさせてもらう機会もいただきました。
8年経って、復興が進んだとはいえ、私達にできることはまだまだあります。
それは被災地への募金などの「支援」はもちろんですが、災害から学んだことを活かした自分たちのための「備え」もそうです。
災害はいつどこで起きてもおかしくありません。それが、明日かもしれないし、何年後かもしれません。
自然災害は防ぎようがない。しかも、この国で暮らす以上、大きな災害のリスクは避けられない。それなら、自分が安心できる「備え」をしっかりしておこう。といつも思っています。
まだまだ知識不足ですが、私なりに「暮らしに取り入れられる防災」を今後も発信していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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